【指針連載】仮想通貨は、「投資」か「投機」か?

Sisinn interview

(前回の記事はこちら

アッピィ:前回の記事で、指針さんが「投機は本来やっちゃいけない、FXなんか最たるもの」というお話をされていました。読者の皆さんの中から「カードローンでFXやってたくせに!」というツッコミが入りそうな感じですが…。

指針:まさにギャンブルとして、自己責任で。負けたらボーナスで返せる金額ですから!笑

アッピィ人にはギャンブルするなとか言いつつ、自分は勝っちゃうんですね…(疑)
でも結局、仮想通貨は「投資」なのか「投機」なのか分からなくなってきました…。今日はこの辺りを詳しくお聞きしたいです!

指針:「投資か投機か」は本当によく議論されるので、今回でその論争を終わりにしましょう!

 

「運用スタイル」で、投資にも投機にもなる

 

アッピィ:では、ズバリお聞きします。仮想通貨は「投資」と「投機」のどちらなのでしょうか。

指針:「仮想通貨は投機に近い」という主張の大きな理由の1つに、フェアバリュー(適正価値)が決まっていないことが挙げられます。
ビットコインのように240万になった数ヶ月後に60万円になるなど、短期的な値動きが大きすぎるため、中心線がどこにあるのか、明確なことを言える人が誰もいないんです。例えば日経平均だと、1日で3%の価格変動があれば大騒ぎです。一方で、ビットコインでは当たり前のように10〜20%動くわけです。

アッピィボラティリティが高すぎてギャンブル的な要素が大きいということですね。このボラティリティの高さが魅力だという人も多いわけですが…。

指針:このボラティリティを利用して、BitMEXなどのような取引所を活用してレバレッジ取引を行うと、他の金融商品では絶対にできない高い倍率の運用ができます。これだけハイリスク・ハイリターンな金融商品は今のところないかもしれません。

アッピィ:ということは「仮想通貨は投機」なんでしょうか。

指針:その一方で、「仮想通貨市場」という側面で見れば投資だと言えると思います。私は成長する市場というのはS字曲線で上昇して行くと思っています。その市場の黎明期の成長速度は遅いのですが、立ち上がると一気に上がって、ピークになると鈍化していく。仮想通貨市場でいえば、仮想通貨の流動性が高まって、ボラティリティがオーストラリアドルや金のように上下2%で安定するようなイメージです。仮想通貨市場の現状は、まさにS字曲線の伸びる時期にきているのではないでしょうか。

アッピィ:つまり、市場が上昇している時期は「投資」になるんですか!?

指針:仮想通貨の場合、投資か投機かは「運用スタイル」で決まると思います。私の場合でいうと、ガチホしているリップル(XRP)は「投資モード」に当たります。リップル社の事業方針や今後の仮想通貨に対するニーズの上昇を見込んで「投資」としてガチホしているということです。
市場がピークに達するまでは、「リップル社が市場のニーズに応えているか」「信頼できるプロダクトが開発されているか」といったことを定点観測的にチェックしています。
そのほか、仮想通貨市場にも目を向けて、「世の中が仮想通貨を禁止にするか」「リップル以上の技術が他社で開発されていないか」「仮想通貨が量子コンピューターでハッキングされる可能性」といったリスクなどにもアンテナを張っています。こういう意味で、投資の考え方でホールドしているのです。

アッピィ「投資モード」でリップルを保持しながら、「投機モード」でトレードやFXにも手を出している…ということですか?

指針資産の6−7割はガチホ、つまり投資モードで運用しています。しかし、ボラティリティの大きさも魅力的なので、3割は「投機モード」で動かしています。さらに言うと、全体資産の1%をFXに回しています。ちなみに、bitFlyerは15倍、BitMEXだと100倍までレバレッジがかけられます。


【参考記事】
【仮想通貨取引所】BitMEXとは? その特徴とメリットを紹介
国内最大手! ビットフライヤーの特徴まとめ そのメリット、デメリットとは?

 

大暴落時には、ガチホより「保険ショート」が効く 

アッピィ:レバレッジ取引ですかー。暴落した時が怖くてなかなか手を出せません……。

指針:実は、暴落したときこそFXで勝つ局面です。

アッピィ:えっ? 暴落していても勝てるんですか…?

指針:私の場合、今年1月からの暴落時にはBitMEXのFXで、BTCのFXをショートして荒稼ぎしました。1月の暴落時、利確の売りもやって大部分を現金にしていましたが、残ったBTCはどんどん下がってしまっていました。このままでは下がる一方なので、FXでどんどんショート(売り建て)を立てて対応しました。この場合は、下がったほうが儲かるわけです。「保険ショート」と私は呼んでいますが、こういった戦い方は現物ではうまくいきません。FXをやっていないと勝てない局面もあることを覚えておくとよいと思います。

アッピィ現物ガチホだけでは、暴落時に対応できないこともあるんですね。

指針VALUのメンバーの方にも、1月中旬からキャッシュを準備して、「保険ショート」をかけましょうと呼びかけていました。「投資モード」で定点観測を行うことも大切ですが、リーマンショックのように「突然の事件」などで大暴落してしまった場合、その株を持っていた時間が無駄になってしまうのです。

アッピィ:ガチホでじわじわ下がっていくと、夜も眠れませんよね…。

指針:5年後にビットコインが存在していたとして、数万円くらいの価値しかない可能性もありえるわけです。大きく上がったら資産のヘッジをかけましょう。投資をベースに、投機的な運用を心がけるといいと思います。


次回に続く


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